若い層を中心に広がりを見せるTポイント。今では多くの店舗やデパートでも使えるようになってきました。さらには某有名牛丼チェーンでも導入され、その広がりは留まるところを知りません。
そして、今年に入っていよいよ電気関係にもTポイントが参入する様子です。東京電力がTポイントの導入を決めたのです。
もっとも、東京電力はTポイントとPONTAとの選択制なので、ユーザーによって使いやすい方を選べる仕組みになっています。これは電力自由化によって可能になった試みと言えるでしょう。
※詳細はこちらの記事でも紹介されています。
http://matsunosuke.jp/tokyo-electricpower-t-point/
東京電力の試みでは電気代金1,000円に対して5ポイントが付与される仕組みとなっています。これは他のショッピングでつくポイントとほぼ同じ還元率となっていて、結構お得なのです。
たとえば、電気代金が毎月2,000円だとすると毎月10ポイントがつくわけで、1年に120ポイントが貯まるのです。他の買い物やサービスと合わせると、結構なお得感を味わえるのではないでしょうか。
さらに今後の展開が興味深いです。東京電力では2017年をめどに、ポイントを電気代金に充てることができるようにサービスを拡充する方向で取り組みを進めているようです。
もしそうなれば普段の買い物で貯まったポイントを電気代金に充てることができるようになります。生活費がキツイときにポイントで電気代金の支払いができれば、大助かりですよね。
この企画を利用するためには、あらたに申し込みをする必要があるのですが、申し込みをするとその時点で500ポイントがついてきます。
今東京電力で契約している方でも、この契約プランに切り替えれば、同じく500ポイントがついてくる仕組みです。この取組を知った方の中には、すでに契約プランに切り替えた方もいるようです。Tポイントは今や現金と同じ価値にまで昇華しているので、非常にオトクになってきています。
この東京電力の取り組みは、他の電力会社や新電力でも導入される可能性があります。Tポイントは若い人を中心に多くの人が利用しており、そういった新たな顧客を取り込むことが可能になるからです。
Tポイントカードを持っている人にとっても大きなお得感があり、生活必需品である電気にTポイントを使うことができれば、さらに利便性が高まってもっともっと暮らしやすくなるでしょう。
暮らしやすくなれば電力自由化の意義はますます高まり、ユーザーにとっても電気代金が安く済むようになれば、生活費にもゆとりが出てくるでしょう。
東京電力がこのような取り組みを始めた意義は大きいと言えます。国内でもトップの位置づけにある電力会社ですから、他の電力会社が追随しやすい環境を創ったといえるのです。
さらに、既存の電力会社はどちらかというと保守的なイメージがあったのですが、時代の変化に応じた企画を打ち出すことで、他の電力会社や新電力に与える刺激が大きくなっているはずです。
同時にユーザーにとっては電気代金の支払い安さやお得感をもたらすことになるので、イメージが良くなっていくでしょう。
生活必需品は便利なのが一番です。それは電気も同じことが言えます。支払い安さやお得感、あるいは契約のしやすさなど、少しでも便利な方へと移っていくでしょう。
生活に必要だとみんなが分かっているからこそ、もっとお得であればあるほど喜ばれます。今後の流れにも注目ですね。
2016/07/19