近年、ますます人気を集めるソーラーフロンティア株式会社(以下、ソーラーフロンティア)の太陽電池。その人気の秘密は製品品質の高さや手厚い保証に加え、CIS薄膜太陽電池の持つ優れた発電効率と価格の低さにあります。
現在、国内において太陽電池モジュールが各社から提供されていますが、発電効率や価格には各社バラつきがあります。そのため、太陽電池を新たに導入する際に、性能と価格の兼ね合いで製品の選択に迷われるかもしれません。
そこで今回は、ソーラーフロンティアが提供する太陽電池の価格と発電効率について詳しくご紹介し、太陽電池導入の際の比較検討の参考にして頂きたいと思います。
ソーラーフロンティアは、1970年代に創業してから40年間以上にわたり太陽電池の開発と販売に特化してきました。多くの企業が、時代の流れを感じてブームになる頃に突然、開発や販売を始めますが、ソーラーフロンティアには今までの歴史があります。40年という長い年月の中で、多くの知識や技術を蓄積し2017年現在でも、もっとも効率の良い太陽電池を開発している会社として世界でも知られています。
それに一役かっているのが、1990年代に開発をスタートしたCIS技術です。この技術は、太陽電池の中で現在最も注目を集めている技術であり、薄型でなおかつ低コストで生産できることが特徴です。これまでは、技術面で課題があり実用化が難しいとされていましたが、2007年にCIS薄膜太陽電池の商品が決定し、今にいたるまで供給をしてきました。
まさに、太陽電池業界で実績を作り最も太陽電池に向き合ってきた会社と言ってもいいでしょう。
それでは、コアテクノロジーとなっているCISとはどのような技術なのでしょうか?まず、CISとは、Copper、Indium、Seleniumの頭文字をとった言葉です。それぞれ、銅、インジウム、セレンという元素を表しており、これらを使った太陽電池がCISと呼ばれています。
この新しい技術を使うことで、次のようなことが可能となりました。
従来の太陽電池は、重量があり屋根への負担や取り付け時の手間などが問題となっていました。屋根への負担が大きければ、乗せられるパネル数に限界があり、さらに取り付け金具も相当の量が必要です。また、太陽パネルは基本的に高い位置に取り付けるため、そこまで持ち運ぶだけでも労力を使います。屋根の上はバランスも悪いため、作業員にも負担がかかっていました。
CIS薄型太陽電池の薄さは、2〜3umとされており、今までの太陽電池は200〜300umだったことを考えると100分の1になったということです。
これだけ大きな変化があれば、作業や屋根の負担が減ることは簡単に想像できるはずです。
ソーラーフロンティアが提供する太陽電池は、その販売価格について公式にはオープン価格となっておりますが、現在公開されているいくつかの価格情報から、他社の太陽電池よりも割安であることが知られています。
2017年時点において、主要メーカーが提供する太陽光モジュールの価格は、ネット販売店での最安値で見ると、kW単位で20万から30万円台(標準的な積載量で工事費等込、税込)となっています。
多くの太陽光モジュールの価格は20万円台後半から30万円を超えていますが、ソーラーフロンティアの価格(家庭用:パネル型番SF170-S)は、割安の25万円台となっています。
なお、太陽光モジュールの販売価格は、国の補助金制度等の影響によって変化することがあり、また正確な価格については販売店に問い合わせる必要があります。
それでもソーラーフロンティアの上記型番(SF170-S)の場合、kW単位で20万〜30万円に収まることが予測され、今後も、他社製品よりも低い価格で提示されることが多いでしょう。
また、ソーラーフロンティアが提供する充実の保証内容により、太陽光モジュールの場合は標準で20年間、そして周辺機器についても10〜15年間の保証が適用されるため、その間の修理や交換に費用はかかりません。
この手厚い保証も含めて長期間の使用を前提に考えると、ソーラーフロンティアの太陽電池は、やはり低コストであると言えます。
CIS薄膜太陽電池の特徴の一つとして、発電効率(エネルギー変換効率)が高いことが挙げられます。光を照射することでエネルギーの変換効率を劇的に高めています。また、一般的な太陽電池は熱に弱く、猛暑になると発電効率が落ちる傾向にありました。しかし、ICS薄膜太陽電池は、温度に関係なく、しかも曇りだとしても発電効率が落ちることがありません。
2014年には、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との研究でセル単位の変換効率20.9%が達成されたと報告されました。この変換効率は薄膜系太陽電池の中でも世界最高水準と言われており、今後の量産化に期待が寄せられています。
一般に、発電効率の高い太陽電池の種類としてはシリコン系があります。その変換効率は現在では多結晶シリコンで20%台を達成しています。単結晶シリコンの場合は15%と言われています。多結晶シリコンにて20%台が達成されているものの、シリコン系太陽電池は一般に高価格帯であることが知られています。
一方、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池の価格は上記でご紹介したように割安です。低価格かつ20%台の高い効率性を誇る太陽電池として、ソーラーフロンティアの太陽電池は今後もますます注目を集めることになるでしょう。
ソーラーフロンティアの太陽パネルの技術力の高さは世界が認めるところですが、選ばれている理由は施工法にもあります。太陽パネルは本体の故障を心配する人もいますが、屋根の負担を気にする人も中にはいます。特に、手抜き工事で屋根から雨漏りするという話もあり、製品だけではなく工事の信頼性も求められています。
そこで、ソーラーフロンティアは、製品だけではなく施工の品質強化に努めることで選ばれる存在になりました。
具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。
ソーラーフロンティアは、クロスワン工法という特別な施工方法を取り入れています。この方法は、太陽電池を屋根に確実に取り付けるために、防水シーリングをおこなったり、金具の本数を減らしたりすることで、後々屋根や太陽電池に不具合がでることを防いでいます。
全国で均一の施工サービスをするためには、作業員の教育が何よりも大切です。ソーラーフロンティアは、施工管理士という制度を取り入れ研修をおこなうようにしています。
この資格を取るためには、ソーラーフロンティアが実施する研修を受け、さらに試験に合格する必要があります。研修では、座学だけではなく実習も含まれており、幅広い知識と技術を学ぶことができます。現在では4000人以上の作業員がこの資格を取得しており、日々施工をおこなっています。
このように企業として、製品の信頼性を高めるだけではなく、施工サービスの充実にも取り組んでいます。
これらの企業努力は多くの人に評価されています。
Aさん
設置後、2年近く経過し台風も3・4回程度接近しているが、特段屋根に対するストレスがかかっているように感じられません。これは、いい施工の為ではないかと考えています。また、夏場、早朝の薄明るい時間帯から、ガンガン発電している数字をみると、薄膜式のSFを選択したことが間違いでなかったと感じています。
Bさん
販売店の営業担当者・技術担当者、先日点検に来て頂いたアフター員さんの対応が非常に良かったです。特に、購入時に、相談した営業の担当さんへは感謝しています。自然エネルギーなので曇りの日や雨の日が多くなった月もあり、当初予定の収入は期待できなかったが満足しています。
Cさん
ユーザーのブログや、ソーラークリニックなど実発電量が分かるサイトを見て決定しました。実際に設置して、発電量は期待以上。初期投資は短期間で回収できる規模です。隣のお宅のパネルより月間平均で15%ほど発電効率がよく、CISパネルの効率の良さに驚いています。
このように、製品の安さや品質だけではなく、サービスにも評価されているのがソーラーフロンティアの特徴と言えるでしょう。
(出典:ソーラーフロンティアホームページ)
ソーラーフロンティアの太陽電池は発電効率が高く、その上、低コストで導入できることがご理解頂けたかと思います。
近年の太陽電池技術の向上は目覚ましく、様々な種類の太陽電池の発電効率が改善されつつありますが、ソーラーフロンティア提供のCIS薄膜太陽電池は特に効率性に優れ、応用範囲も広いものと言えます。
また、太陽電池導入コストも気になる所だと思いますが、本記事で紹介したように、ソーラーフロンティアの太陽電池は割安であることも特徴です。そのため、太陽電池の導入をご検討の場合は、性能、品質、価格ともに、ソーラーフロンティアの太陽電池がオススメできます。
(参考)
ソーラーフロンティア株式会社公式ウェブサイト
2017/12/10