スマートシティーとは、IT技術などの最先端技術を利用することで、電力の有効利用を図り町全体(シティー)の環境に配慮した都市のことです。
スマートシティーを実現するうえで、さまざま観点があります。
例えば、水です。
インド洋に浮かぶモルディブ共和国では雨水を貯める技術がなかったため、深刻な水不足に苦しんでいました。
井戸水の淡水化システムによって、この問題が解消されました。
現在では、安全できれいな淡水が飲料用として普及し、鮮魚を下す際にも淡水が使用されています。
水以外にもさまざまな観点がありますので、今回はそれぞれの観点からスマートシティーについて紹介しようと思います。
現代,多くの人々ががんを患って亡くなっており、がんは重大疾病の一つです。
なるべく患者に負担をかけずにがんを治すためのシステムがあります。
それが、がん治療システムです。
このシステムは、放射線の代わりに陽子線を使用しています。
そのため、患者への負担が少なくて済みます。
日本でも名古屋や北海道で陽子線によるがん治療が始まっています。
また、陽子線をがん組織にピンポイントで当てるので正常組織への負担が少ないので副作用の影響が最小限で済みます。
ですから、患者が治療での副作用で苦しんだり亡くなったりせず、治療後に通常の生活に戻れるのです。
これによって、患者の生活の質(QOL)の向上を実現しています。
近年、経済成長が著しいアジア、とりわけ中国では超高層ビルが次々と建設されています。
中国では高さ300mを超えるビルがたくさん建設されており、人をストレスなく、安全に、速く運ぶ技術が必要となってきます。
そこで注目されているのが、超高速エレベーターの技術です。
特に分速1200mのエレベーターの導入は、安全性と快適性を両立させる必要があるとても難しいプロジェクトです。
エレベーターのかごを引き上げるのに必要なロープの強度を高める、エレベーターを安全に停止させるために300℃の温度に耐える制動材を使用するなどの工夫がされています。
中国ではこうしたエレベーターの需要が拡大しており、今後も需要は増えていくと見込まれています。
2011年に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度ができてから、各地にメガソーラー発電所が建設されました。
これによって新たな問題が発生しました。
太陽光発電は日照量によって発電量に差が出るため、電圧や周波数の変動が生じ、安定的に発電できません。
日射量不足でも安定的な発電を可能にするため、高効率パワーコンディショナーを使用し、太陽光パネルの劣化を警報で知らせるための遠隔通知システムなどの高度な技術が使用されています。
また、先の東日本大震災で被災した地域は塩害や地盤沈下、原発事故によって使用できなくなってしまった土地がたくさんあります。
そのような土地に太陽光パネルを設置し、メガソーラー発電所が建設されています。
日本で今後も、低炭素社会に向けてメガソーラー発電所の建設が進み、二酸化炭素排出抑制に貢献していくでしょう。
これまで、4つの観点からスマートシティーへの取り組みを書いてきました。
ほかにもさまざまなスマートシティーがあります。
どの観点も共通することは電力の省エネ化を実現し、環境に配慮していることがわかると思います。
急速に発達したIT技術のおかげで、このようなスマートシティーが実現可能になったと思います。
このようなIT技術を使うことでさまざまなところで省エネを実現でき、環境保護につながっていきます。
2016/01/24