しっかりとアイロンをかけようと思うと想像以上に時間がかかってしまうものですが、アイロンはおよそ1200Wほどの電力を使用するため、長時間の使用は電気代に大きな影響をもたらします。短時間で服のシワを伸ばす方法があれば、作業時間も減って楽ですし、電気代の節約にもなりますよね。今日はそんな誰もが悩むアイロンのかけ方をご紹介します!
アイロンをかける際には「滑らせる」「押さえる」「浮かせる」という3つの基本のかけ方をマスターすると作業時間が抑えられ、アイロンがけが楽になります。
まず「滑らせる」という方法ですが、これはシワを伸ばしたい部分に使う、基本のかけ方です。
アイロンをかける時、しっかりシワを伸ばそうと思ってゴシゴシと擦るようにアイロンをかけてしまいがちですが、かえってシワになり、そのシワを伸ばすためにさらにアイロンがけをしなければならなくなってしまいます。
次に「押さえる」という方法。これは、服に折り目をつけたい時に使う、特にスーツなど、大切な場面で着用したい服には使いたいテクニックです。
最後に「浮かせる」という方法ですが、これは素材の質感を保つために生地から少しアイロンを浮かせてアイロンがけをするという方法です。特にシルクやニット、あるいは絞り加工が施されている服に有効です。
服によって適切なアイロンのかけ方が異なり、間違ったかけ方をすると余計シワが増え、ますます長い時間アイロンを稼働させなければいけなくなってしまいます。アイロンの基本のかけ方をマスターするだけで、素早くシワを伸ばすことができるでしょう。
アイロンがけのポイントの一つに、素材によって温度を変えるということがあります。
以下は温度の目安です。
高(210℃)…綿・麻
中(160℃)…毛・シルク・レーヨン・ポリエステル
低(80℃~120℃)…アセテート・アクリル・ポリウレタン
素材に合った温度でアイロンがけをしないと、シワを伸ばせないどころか、生地が傷んでしまう恐れもあるため、服に付いている取り扱い絵表示をよく読んで適した温度でアイロンをかけましょう。素材が傷まないか気になる場合は一度当て布をしても良いでしょう。
そもそもアイロンをかけずに済めば、一番電気代が安く済みます。そのためにはまず普段の洗濯の仕方から見直す必要があります。例えば、一度にたくさんの洗濯物を、洗濯機の中にぎゅうぎゅう詰めにしていませんか?一度の洗濯の量が多すぎると、水量が少なくなってしまい、洗濯物同士が洗濯機の中で擦れて生地が悪くなり、シワがつきやすくなってしまいます。また、素材によっては熱いお湯などに晒しているとシワになりやすくなったり、脱水により伸びたり縮んだりしやすくなります。さらに、長時間直射日光を洗濯物に当て続けるのも、服の生地を傷めやすくなってしまいますので、日没前には必ず洗濯物を取り込むようにしましょう。
服にシワを作らないためには、この3点を守ることが重要です。これを守るだけで、服のシワを大幅に抑えられますので、大幅にアイロンがけをする時間を短縮できます。
以上のポイントをまとめてみると、洗濯の仕方を基本から学び直し、素材に優しい洗い方、乾かし方をすることが、シワを最小限に抑え、アイロンにかかる電気代を安く済ませることに繋がるようです。また、シワのつきにくい柔軟剤を使用したり、洗濯物を干す場所を工夫するのも良いでしょう。アイロンの使い方をマスターして、より節約に努めたいものですね!
2016/06/19