再生可能エネルギー、ここ最近すごく注目されています。それは、原子力や火力よりもいい理由があるからです。ではどんな理由なのか?というと、「利用形態が多様だから」なのです。
再生可能エネルギーとして言われているものとしては、太陽光、地熱、風力、バイオマスなどです。
見てわかるとおり、様々な形態ですよね。それぞれ特性も違うし発生源も異なります。何が言いたいかといいますと、ひとつのエネルギー源に依存することがなくなるということです。
複数のエネルギー源を使うことで、一つがダメになったとしてもほかのエネルギーで賄うことができれば、生活に与える影響は小さくて済みます。
たとえば、電気を原子力一つに依存していたとするならば、何かトラブルが発生すると電気の供給源が絶たれる可能性があります。そうなると、私たちの生活に大きな悪影響が出ることはイメージつくと思うのです。停電になってしまえば、社会活動の大部分はとまってしまいます。しかし、ひとつに依存せず複数のエネルギー源があれば、一つがだめになってしまってもほかのエネルギーで補えるのです。
再生可能エネルギーは、現在様々なエネルギーがあり、その多くで研究が進められています。一部は実用化も行われているのです。もう少し待てばいろいろなエネルギーが使われるようになるでしょう。そうなれば原子力や火力に依存することなく、エネルギーを安定的に供給してもらえるようになるのです。
さらに、ほかの事業では廃材となるものを利用できるものもあります。その典型的なものがバイオマスです。使えない木材を燃やしてエネルギーとすることで、発電などに活用することができるのです。文字通りの再生可能エネルギーですよね。使えないからといって捨てるのではなく、それをいかに活用するか。これが大事になります。そういう意味でも再生可能エネルギーを使ったほうがいい理由なのです。
また、再生可能エネルギーは原子力や火力に比べて安全性も高いです。
原子力は放射能、火力は爆発の危険性があります。どちらも事故が起これば周辺地域に及ぼす影響は計り知れず、最悪はそこに住めなくなります。
しかし、再生可能エネルギーはそこまでの危険度はないのです。もちろん危険がゼロになるわけではありませんが、原子力や火力に比べて圧倒的に安全性は高いのです。これも再生可能エネルギーを使ったほうが良い理由の一つですね。
安全性が高いということは、中長期的に見て経済的でもあるということです。安全対策には相応の経済投資が必要となります。設備を整えたり環境を整備したり、あるいは人材教育も必要となります。それらには決して安くはない投資が必要となるのです。そして、それは継続的に必要なものになります。
しかし、安全性が予め高い状態であれば、そこまでの投資は必要にならず、結果として安価に済みます。そうなれば電気代も安くなる可能性があるのです。危険度が高いということはそれだけ効果になることの裏返しでもあります。
だから様々な設備が必要になるわけですし、関係する人だけではなく近くにお住まいの人たちへの啓蒙活動も必要になります。お金と時間がかかるのです。
同じものでしたら安全でありかつ経済的な方がいいですよね。最初の段階では費用は必要ですが、中長期的に見れば安くなるわけで、時間が経つにつれて負担が減っていきます。そういう点でも再生可能エネルギーの方が良いと言えるのではないでしょうか。
2016/05/01