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電力の小売り全面自由化の変遷と今後の計画は?

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電力の小売り全面自由化のこれまでの変遷・歴史

今年の4月に始まる、電力の小売り全面自由化。

これによって私たち一般家庭にも電力の自由化が適用されます。この4月からすべてが始まるかのように感じるニュース・報道が目立ちますが、実は電力の小売自由化はすでに一部で導入されているのです。

 

●2003年

 

2003年より電力の小売自由化が一部の企業・工場で始まりました。

このときは大規模な工場やデパート、オフィスビルが対象でした

当時も少しニュースで報道をされてはいましたが、このときは多くの一般家庭にはあまり影響がないものだったのです。

むしろ影響があったのは企業・会社でした。会社の光熱費がこれによって安くなったり、自前で電力を生み出して提供できるようになったのです。

しかし、できるようになったのはホンの一部の企業に限られ、電力会社への一極集中状態は一緒でした。

そんな中で鉄道会社の中には自社で発電所を建設し、電車への電力供給を始めるところも出てきました。

 

●2004年、2005年

 

その後、2004年と2005年にはその範囲が拡大され、中小企業も対象になりました。

これによって法人は自分たちで発電したり電気を外部に提供できるようになったのです。中小の町工場やビル、規模で劣るオフィスなどがその範囲に組み込まれました。

 

とはいっても、私たちの生活に大きな影響を与えるものではなく、記憶に残っている人はあまり多くないかもしれません。会社にとってメリットはあっても社員にメリットがあるとは限らないのです。

 

●2016年4月〜

 

しかし、今年の4月より、いよいよ一般家庭や個人商店にも電力の小売自由化が適用されることになります。

これによって個人レベルで電力供給会社を選ぶことができるようになり、各々の価値観や生活スタイルなどで適した会社に依頼することができるようになるのです。

 

自分たちで選べるのですから、納得度が高い生活へとシフトチェンジすることができ、より楽しい毎日になっていくでしょう。

 

 

電力小売り自由化の今後の計画は?

●2016年1月〜

 

電力小売り自由化は、すでに始まっています。2016年1月より事前受付が始まっているのです。

今お世話になっている電力会社のままでもいいですし、勤め先が提供する電力供給システムに変えてもいいですし、あるいは好きな会社に依頼することもできます。

 

そして、これに合わせて参入する会社が続々と料金プランやサービス内容などを発表しているのです。まずはこれらを調べて情報を集めるという方が多いと思われます。

また、切り替えを行う時期は会社によって異なります。4月から始まるとはいうものの、切り替えはそのあとになることも多く、そこはきちんと調べたり問い合わせをすることをオススメします。

 

●2016年4月〜

 

そして2016年4月より本格運用の開始となります。

4月をもって各参入会社への電力供給の切り替えが可能になります。

ただ、ここですぐに電気料金が変わるというわけではなく、少しずつ時間をかけて移行していくことになるとのことです。

 

これは消費者側の視点で不公平にならないよう、競争性がしっかりと現れる時期までは一般的な電気料金が適用される見込みです。つまり、今まで電力会社が設定していた電気料金が据え置かれると思われます。

なので、各社は提供するサービスを充実させるなどしてお客様の確保に奔走しているということです。

 

また、運用後はさまざまなトラブルや問題が発生する可能性があります。新しい試みですからトラブルはあると思っておいたほうがいいでしょう。なので、当面は試行錯誤というところでの運用となると思われます。

提供する側はもちろんのこと、私たち消費者にとっても試行錯誤となりますので、ここは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

 

 

まずは4月の本格運用に向けて、少しでも多くの情報を仕入れて知識を豊かにしておくだけでも違ってくると思われます。知識武装ができれば問い合わせもしやすくなりますし、こちらが不利になるということは避けられるはずです。

2016/02/11

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