いよいよ本格稼働する電力自由化。これによって個人・法人ともに光熱費に与える影響は少なくないものとなります。同時に、ビジネスや商売という面ではショッピングにどのような影響を与えるのか?も気になるところです。
光熱費の変動は商品の売り上げやサービス展開にも少なからず影響があります。電力自由化では既存の電力会社や新電力がポイント制を導入することがいたるところで知られるようになりました。
家電など多くの業界でみられるような、購入価格に対していくらかのポイント還元をすることで、少しでもお得感を出して購入意欲を引き出すような取り組みが電力業界でも行われることが考えられるのです。
ポイント業界でもっともよく知られているのは、「Tポイント」だと思われます。
TSUTAYAやブックオフ、ファミリーマート、吉野家など幅広い業界で導入され、レジでの会計の際に「Tポイントカード、お持ちですか?」と言われること、よくあるのではないでしょうか。
今すぐの導入はないかもしれないですが、近いうちにTポイントと電力支払いとのひもづけは行われるかもしれません。「え?ここでもTポイント使えるの?」という雰囲気で、どんどん広まっているからです。
また、最近はpontaやWAONもものすごい勢いで広がりつつあります。ショッピングモールでもよく見かけますし、ファーストフード店でもポイント支払い用の端末がレジ横に置かれている光景を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
これらと電気料金の支払いが関連付けられるような取り組みがなされれば、消費者にとっては非常に便利な料金支払いとなるのではないでしょうか。
また、ポイントは電子マネーとも捉えることができ、たまたま現金が手元になかったとしてもポイントで支払いができるようになればさらに便利度が増していって、魅力的な料金プランになると思われます。
今後、メジャーなポイントカードとひもづけされれば、電気料金支払いで貯まったポイントでショッピングをしたり食事をすることもできるようになるでしょう。そうなれば、ショッピングに与える影響は結構あると言えると思います。
では、電力自由化で価格はどうなるのか?
これはしばらく推移を見る必要がありますが、推測として中長期的に見ると価格が安くなる傾向になるのではないかと思われます。
電力自由化がなされるということは、新規参入が増えて競争が激しくなることが予想されます。そうなると消費者にとって魅力的な価格設定、サービス構築がどうしても必要となるわけで、価格も自然と安価になっていくことが考えられるからです。
ただし、価格は提供する側と消費者側双方が納得するまで変動しますので、ある程度落ち着くまでは推移を見守る必要があります。
安くなる可能性もありますし、逆に高くなることも十分に考えられるのです。短期的な視点で価格は語れないですが、中期的に見た場合では価格はある程度安くなって落ち着くのではないかと思われます。
電気をはじめとした「諸経費」の変動は、価格に跳ね返っていくことがあります。
だからこそ、電力自由化によって電気料金がどう変動していくか?は、大きなチェック項目になるということです。安くなれば商品の価格も安くなる可能性が高いですし、逆に高くなれば買い物に要する金額は今よりも高くなることが考えられます。
4月から始まった電力自由化で、どのように電気料金が変わっていくのか。安いプランがたくさん出回るのか、それとも高くなるのか、注意深く見守っていくほうがいいですね。
2016/04/16