いよいよ夏本番!子供達は夏休みに入り、元気に外で遊んだりしているかもしれませんが、大人達にとって夏は仕事をするのに厳しい季節です。
特に冷房の届かない場所や、オフィスなどの冷暖房がガンガン効いている場所で働いたりしなければならない方の中には、すでに夏バテで毎日が辛い……という方もいるのではないでしょうか?
また、夏に気になるのは何と言ってもエアコンの電気代。エアコンは使わず効果的に節電できる手段があれば使わずにはいられませんよね!
そこで、今回はそんな夏バテとエアコンの高い電気代を吹き飛ばす素敵なアイテム「水うちわ」についてご紹介します!
うちわというと馴染みがある人も多いのですが、水うちわというと聞きなれない方も多いのではないでしょうか?
うちわを水に浸して、水が蒸発するときに発生する気化熱を利用して涼しくするというものです。
水に濡れても破れないように、質の良い天然のニスが塗られています。普通の和紙よりも繊細な雁皮(ガンピ)という和紙が使われており、透け感があって見た目も涼しげです。
使い方は簡単で、たらいなどに水を溜めて数分間浸けるだけ。すると水がうちわ全体に行き渡りますので、浸け終わったら軽く水を切ってそのまま仰ぎます。水も冷たい方が効果倍増です!
出典 http://matome.naver.jp/odai/2134404650140003601
実は明治時代から歴史があるという水うちわ。現在でも職人さんが一つずつ手作りしています。
しかし、水うちわの材料である雁皮紙は作成が非常に困難であるため、次第に水うちわも作られなくなってしまいました。
近年ではエコが注目されていることや、冷暖房の効き過ぎで体調を崩す人が増加していることや、日本の伝統産業が海外で人気となっていることも相まって、水うちわのように手軽に涼めるアイテムが再注目されているのです。
人間は風速1メートルで体感温度が1度下がると言われています。うちわは扇ぐと風速およそ2メートルぐらいですので、マイナス2度が期待できます。
夏の夜、エアコンを付けっ放しにしたくない時や、室内や木陰などの少し涼しい場所での使用で効果的に体を冷やし、無駄な電気代を抑えることができます。
最近よく「冷房病」という言葉が聞かれるようになりました。人間には気温の変化に対応するための体の機能が備わっていますが、最近は学校やオフィス、公共施設などのあらゆる場所でエアコンが効きすぎており、外のひどい暑さで汗をかいた後に、冷えすぎた部屋に入って寒い思いをするということが増えました。
こうしたことが頻繁に繰り返されると体温調節の機能が壊れてしまいます。節電のためだけでなく、エアコンを使わずにいるということは、体のためにもなるのです。
水うちわは現在でも、発祥地である美濃のある東海地方を中心に、デパートや呉服店など、様々な場所で販売されています。インターネットでも購入可能です。
高級な伝統工芸品であるためお値段も高級。安くても1000円ほどで、高いものでは10000円以上もするものもあります。しかし、人気のため高いものでも売れ切れが続出しています。
最近では手軽に涼める「氷うちわ」というものも人気。ステンレス製のうちわを水に浸けて、冷凍庫で凍らせます。こちらもインターネットで購入できます。
出典 http://natu-ga-kitakita.blog.so-net.ne.jp/2015-06-25
まだまだ暑い夏は続きますが、冷房の効き過ぎた部屋は電気代もかかりますし、何より体に毒です。
最近ではデザイナーが手がけた水うちわなども人気になっており、ファッションアイテムとしても人気が高まっています。
エコにも健康にも良い水うちわを、この機会にぜひ使ってみてはいかがでしょうか?
2016/08/01