ここ数年、毎年のように「猛暑」「酷暑」という言葉がメディアで聞かされます。
暑い日はどうしてもガンガンにエアコンをかけたくなってしまうものですが、心配になるのが電気代です。
夏場になると日中の電気代の半分をエアコンが占めるというデータもあり、毎年電気代の高さに愕然としてしまう方も多いのではないでしょうか?
一番良いのは極力エアコンを使わずに夏を乗り切ることですが、そんなことは果たして可能なのでしょうか?
今回はエアコンの使用時間を最小限に抑えて夏を乗り切る、3つの方法をご紹介いたします!
扇風機はエアコンよりも圧倒的に電気代を安く済ませることができます。
もちろん直接風を当てるという使い方もできますが、扇風機には溜まった熱気を逃がす効果もあります。
意外かもしれませんが、部屋から窓の外に向けて扇風機を置くと、溜まった熱気が外に出て行きやすくなります。
エアコンをどうしても使わなければならないシーンでも、扇風機との併用で冷気を部屋全体に行き渡らせることが出来ますので、さらに効果を高めることも可能です。
夏場、室内に溜まる熱気のおよそ7割が窓からの熱気だと言われています。
つまり、窓から直射日光や熱風が入らないようにすれば、夏の暑さは随分解消されるということです。
窓からの熱気を防ぐためには、少々原始的ですが以下のような方法が有効です。
日本の夏の味方「すだれ」「よしず」には熱気を和らげたり、虫を防ぐ効果があります。
もちろんそのまま窓からぶら下げても良いのですが、周辺に打ち水をすることでパワーアップします。
ブラインドやカーテンは直射日光が当たるだけでそれ自体が熱を持ち、余計に部屋の温度を上げてしてしまいます。
すだれやよしずは直射日光が当たっても熱が上がりにくくなっていますので、夏の暑さが我慢できない時はこの2つのアイテムはもってこいです。
夏場になるとゴーヤやヘチマなどをプランターで育てる人が増えますが、実はこれも非常に有効な方法です。
虫が入りやすいという弱点もありますので場所を選びますが、すだれに比べて熱を反射する力があるため、さらに冷却効果を感じられます。
上記2つの方法をエアコンと併用すると、少しの電力で部屋全体が涼しくなります。
熱帯夜になると寝苦しいですが、夜は日中に比べれば気温も低く、さらに寝ている間は暑さが気になりにくいものです。
夏はいつまでも起きていると余計に寝苦しくなります。
お風呂でさっぱりした後は早めに寝てしまった方が得かもしれません。
近年では触るとひんやりと感じられる寝具なども登場しています。部屋の風通しを十分良くし、水分を摂ってから寝るようにしましょう。
どうしても寝苦しい場合はエアコンにタイマーを設定し、寝ている間に電源がオフになるようにしましょう。
また、家に帰ってきた時、玄関を開けたら家の中にムンムンとした熱気に満ちていたという経験をした事がある人は少なくないのでは?
帰ってくる時間に合わせてエアコンを設定しておくと非常に過ごしやすくなります。
エアコンの使い方を工夫すれば快適かつ電気代を抑えて過ごせますが、出来るだけエアコンを使わないように過ごす事も重要です。
夏の暑さを吹き飛ばすには、目や耳で涼しいと感じることも大切です。
カーテンやカーペット、寝具などを青色にするだけで、体感温度を下げると言われています。
また、風鈴の音も効果的だと言われています。
「風鈴なんて音が鳴るだけで、何の意味があるの?」という人もいますが、風鈴の音を聞くと涼しいと感じるのは日本人がチリンチリンとなる風鈴の音を脳の言語を司る部分で聴いているからだと言われています。
涼しい音だと認識することによって、実際に体感温度は下がるという研究結果もあります。不思議なものですね。
これは単にアイスや氷のような冷たいものをたくさん食べるということではありません。
トマトやナスのような夏野菜、あるいはスパイスの効いた食べ物には体を冷やす作用があります。
夏野菜は旬の食べ物ですので、栄養価も高く、スパイスの効いた食べ物は発汗作用もありますので、この2つの食材を組み合わせればエアコン要らずで元気に夏を過ごせそうですね。
暑い日が続く時に無理してエアコンをかけないようにすると熱中症などの危険性が高まるものの、ずっとエアコンを付けっ放しにしていると、「何となく怠い」「食欲が無くなってきた」といった夏バテの原因にもなります。
出来るだけエアコンを使わなくても良いように工夫し、夏を快適に過ごしましょう!
2016/07/04