電力自由化が始まって、初めての夏を迎えます。
今年も暑い夏になりそうで、例年通り冷房を使うことになりそうです。
冷房は電気代を上げる原因になりますから、電気代を気にする方も多いのではないでしょうか。
電力自由化の効果がどれほどでるのか?は、各家庭によって異なりますが、まだそれほどの効果を感じることは難しそうです。
というのは、電気代金の値下がりが期待されているものの、過度な価格競争にならないように政府が規制をかけているため、小幅な値下がりにならざるを得ないからです。
それもあって、最近は電力自由化はブームが下火になっています。
実際のところ、つい2・3か月前と比べて電力自由化がテレビCMに出ることが少なくなりましたし、ニュースなどでも電力自由化に関連する情報が流れなくなっているように思います。
とはいえ、活用ができないかというとそうではなく、むしろ下火だからこそ活用を検討した方がいい面もあるのです。
たとえば、多くの人が状況をチェックしなかったり情報を集めていないわけですから、今のうちから詳しくなっておくことで先行者利益を手にしやすくなるのです。
新電力はもちろんのこと、既存の電力会社や新たに電力事業に参入した会社は、今も変わらずキャンペーンなどの活動を行い続けています。
たとえば東京電力では、とある契約プランに申し込むことで電気設備のトラブルに関する点検調査・応急処置の出張サービスを1年間無料にしたり(通常は有料)、Webからの申し込みをするとTポイントかPontaに500ポイント分が付与されるなどのキャンペーンを実施しています。
アフターサービスが無料になるということで、こちらに価値を感じて切り替える方もいらっしゃるようです。
以前ほどメディアに取り上げられるということはなくなりましたが、新たな契約プランを提示するなど様々な試みをしています。
その効果もあって、新しいプランにしたり電力会社を切り替える人の数は、着実に増えているのです。
こういう新しい取り組みというのは、早く申し込んだ人のほうが結果としてあとで大きな利益を得られることが多いのです。
ポイント還元が大きくなったり特別な割引をしてくれたり、というメリットを存分に享受してもらえるようになることがよくあります。
それは、提供する側が早く決めてくれた方をひいきしたいと思うからなのです。
むしろ、下火の今だからこそ検討すべき時期なのです。
周りの多くの人が検討していないからこそ検討することで、周りのその他大勢よりもはるかに詳しくなれます。
電力事情に詳しくなることで、自分にあったプランはどれなのか、どういうプランがあるのか、今後の自分を取り巻く変化に対してどのような選択肢を持っておけばいいのか、という引き出しがたくさんできるのです。
そのための情報提供を実施しているところもあるのです。
たとえば東急グループでは東急電鉄の主要駅においてチラシ配布や簡単な説明会を実施しています。
そこでは実際にブースに腰かけて話を聞いている方の姿をなんども目にしました。
私は東急横浜駅で見たのですが、興味を持っている人は多い印象でした。
今のうちから検討したかしないか、というだけでも今後大きなアドバンテージが出来上がるでしょう。
無理に申し込む必要はありませんし、そのときの状況などを見て決めて頂ければいいでしょう。
ただ、それは二の次であり、今から関心をもっているかどうか?は、後々大きな差となっていろいろな場面で現れてくるはずです。
関心を持つことによりアンテナを張りやすくなるので、状況の変化に素早く対応しやすくなるのです。
答えを持っておかなくても、情報源が分かっていたり引き出しを持っているだけで、今後の状況は大きく異なります。
今後は電気だけではなくガスにも自由化の流れが起きるでしょうし、他の分野にも波及していくでしょう。
そういう変化に対応できるようになるからこそ、今から注目してみてはいかがでしょうか。
2016/08/28