真冬のシーズンになると欠かせないのが暖房器具。
各家庭でエアコンを使ったり、ヒーターを使ったり、あるいはコタツを使用するなどして対応している方も多いのではないでしょうか。
ここでは暖かさを感じながらも電気代を節約できる方法や器具についてご紹介していきましょう。
様々な暖房器具がある中で、1時間当たりの料金が安いに越したことはありませんね。
夏も冬も、ついついスイッチを入れてしまうエアコンですが、冷房としての使用よりも暖房の方が、より電気代がかかってしまうので注意が必要です。
そこで主要の暖房器具で1時間あたりどれくらいかかるのか、見ていきましょう。
まずエアコンですが、通常運転で特に設定がない場合、1時間当たりの料金は20円前後。夏も冬も、ついついスイッチを入れてしまうエアコンですが、冷房としての使用よりも暖房の方が、より電気代がかかってしまうので注意が必要です。
石油ファンヒーターは1時間当たり3円程度。しかし、これにプラスして灯油の料金が加算されますので、合計して換算すると25円前後。
電気ストーブは1時間当たり約20円前後などとなっています。
一日の中で朝1時間程度使用し、帰って帰宅してから就寝までの4時間程度付けていると想定すると、合計で5時間ですから、どの暖房器具を使っても一日平均で100円ちょっとという計算になります。
もちろん電気のワット数や部屋の広さ、室温などによって状況は変わってきますが、おおよその目安としてはこのような金額となります。
一日5時間使用すると100円以上かかるような暖房器具ばかりですが、そんな中、この料金を明らかに下回ってくる暖房器具が2つあります。
それはコタツとカーボンヒーターです。
どちらにも、使われているものは電極を使った炭素棒。
この炭素棒の最大の特徴は速暖性が早いということ!
朝寒くて着替えられないといった場面で特に重宝できるアイテムです。
コタツやカーボンヒーターに使われているワット数は非常に低く600W程度が主流となっています。
これはエアコンの約半分程度。
つまりエアコンの料金の、半分ぐらいの価格で済むという計算になります。
仮に同様の条件で5時間使っても、一日50円前後という計算になりますね。
そして速暖性に優れていますから、朝すぐ使用したいというケースや、短時間だけ暖まれば充分という時に特に使いやすい暖房器具です。
そしてコタツも冬に使う暖房器具としては、とても節約効果があります。
コタツもカーボンヒーターと同様に600W程度となっていますが、カーボンヒーターと違い、熱を中に閉じ込める仕様になっていますので、体感温度はカーボンヒーター以上の温度を感じ取ることができるはずです。
カーボンヒーターとコタツが電気の節約に効果があるとお伝えしてきましたが、節約にこだわるあまり、寒さが改善できないという状況になってはあまり意味がありませんね。
例えば6畳程度の部屋であればこたつ、カーボンヒーターどちらかの使用、あるいは併用で十分に暖かさ感じ取ることができるでしょう。しかし、それ以上の部屋の広さになって、さらに室温が低い場合にはこれだけでは寒さを感じるかもしれません。
その場合は最初の1時間だけ、エアコンを使用し、部屋全体が暖まってきたと感じたらエアコンは止め、カーボンヒーターに切り替えるといった手法もお勧めです。
また、長時間部屋にいるわけではない朝などはカーボンヒーターのみで過ごせば、大いに節約になります。エアコンは使っても部屋が暖まるまで時間がかかりますので、せっかく部屋が暖まってきてもすぐに家を出ることになってはムダですね。
そういった場面などで、暖房器具を使い分けることで節約することができます。
1シーズン5ヶ月程度、エアコンを使用するとしたら大まかに計上して1万5000円程度。
一方、カーボンヒーターのみの使用だとしたら7500円程度。
1シーズンで7500円の差が出るということになります。
カーボンヒーターは3000円から4000円程度で販売されていますから、1シーズンで十分、電気代を考慮すると元が取れるという計算になります。
もちろん、どうしても寒い時期などはカーボンヒーターだけでは厳しいという日もあるでしょう。
しかし、トータル的に電気代を節約したいのなら、早めにカーボンヒーターやコタツを購入することをお勧めします。
ということで、上記では基本的にメインになりうる暖房器具について話してきましたが、サブになる小物にも気を配ることでさらに無理なく節約が進められます。
寝るときに布団が冷え切っていてなかなか寝られない時ってありますよね。でも寝るときにエアコンをつけていると勿体無いし、空気も乾燥するためできるだけ使いたくない。カーボンヒーターも寝ている間につけっぱなしにするのは火災につながりやすいので、避けたほうが良いです。
そんなときに重宝するのが湯たんぽです。湯たんぽというとなんだかアナクロなものに聞こえるかもしれませんが、湯たんぽの保温性は予想以上です。それに、布団の中からあったまるのも大きなメリットです。
また、室内の空気が乾燥していると余計に寒さを感じてしまうため、加湿器で部屋の湿度を保つことによって寒さが緩和されます。
適切な器具を適切な場面で利用して、お得に寒さをしのぎたいですね。
2016/12/20