東日本大震災以降、様々な再生可能エネルギーの活用法が研究されたり、エネルギー源の開発が行われたりしています。
以前から研究されている太陽光や地熱などに加え、家庭や企業から出るゴミを活用したり雪氷熱やバイオマスを使う事例も増えつつあるのです。
では、再生可能エネルギー活用のメリットは何か?というと、さらなるエネルギー源ができることによる「エネルギー脱依存」です。
これにより、エネルギーの価格が安価になったり複数のエネルギーの組み合わせにより地震や水害などの災害時でもエネルギー供給の安定化が図れたり、各家庭で手軽にエネルギーが手に入って使用できる電気量が増やせたり、ということが考えられます。
なかでも、エネルギー源が増えることでエネルギー購入に必要な金額が安くなることは十分にあり得るのです。一つしかエネルギー源が無いと希少価値が高くなるので値段も高止まりする傾向にあるのですが、複数のエネルギーがあれば競争原理が働き、価格も高止まりせずバランスを保ちながら安価になっていくはずです。
それに、再生可能エネルギーは特殊なことをせず、身近なところから入手できるので、エネルギーを手にするのに莫大な費用を必要としないで済むという特徴もあります。
もちろん、エネルギー源をエネルギーに変えるには何かしらの設備が必要なので、まだまだ個人で何かできる価格水準ではないのですが、火力や原子力といった大規模な設備・莫大な投資をする必要が無いのもメリットです。
たとえば、最近熱を帯びつつあるバイオマスは生物資源を利用するものであり、自然界で生み出されているものを使ってエネルギーにすることができます。家や学校の裏山から採取することもできるでしょう。家畜を飼育してるところであれば、そこからも生み出されるバイオマスを使うこともできます。
生物の堆肥を使うことで費用が抑えられ、それによってエネルギー購入にかかる費用が安価になるのです。
※参考URL(資源エネルギー庁)
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/renewable/biomass/index.html
再生可能エネルギーの活用は電力自由化にも良い影響を与えると考えられます。
なぜかというと、バイオマスなど新しい再生可能エネルギーを使うことで電気代が安くなる可能性があるからです。
まだ試行段階・研究段階のものが多いですが、火力や原子力などの既存エネルギーよりも安く済むエネルギーになりそうなものもあるので、それらを活用することで電気代をグッと抑えることができるようになるでしょう。
バイオマスはその例と言えます。家畜やペットから排出される便を利用して発電することができれば、ペットを飼っている人や家畜を所有している人にとっては非常に嬉しいニュースになるでしょう。
さらに、便が問題になるどころかエネルギー減となれば近所の方にも喜んでもらえるようにもなるのではないでしょうか。
エネルギーとして大事だという認識が出来上がれば、ペットに対して愛着だけでは無く希少価値としての認識も生まれ、動物を大事にするという方向にもつながりそうです。
いずれにしても、再生可能エネルギーが私たちの生活をもっと便利に、そしてゆとりあるものに変えてくれるのは間違いないと言えます。
生活に必要なインフラを安価に提供できれば、私たちの生活もゆとりと彩が生まれて、もっと楽しいものに変わっていくでしょう。今後の実用化が待たれるところです。
2016/03/19