「ボンッ!」という音とともに部屋が真っ暗になってしまった経験、どなたでも体験したことがあるのではないでしょうか。これは電気の使いすぎでアンペア数の上限が超えてしまったことにより、ブレーカーが落ちる設定になっているからです。
また、家庭によっては部屋ごとに別々にブレーカーが設置されていて、ある一定の部屋だけ真っ暗になってしまったという経験もあるかもしれませんね。
ここではブレーカーとアンペア数について詳しく説明していきましょう。しっかりと理解しておけば、電気代の節約方法が見つかるはずですよ!
各家庭ごとにアンペア数に応じて電気代の基本料金が決まっています。電気の設定使用容量が過ぎるとブレーカーが落ちる設定となっているため、各家庭によって同じ電気の使用量でもブレーカーが落ちる場合と、落ちない場合が存在します。
ただ、電気の使用料のみでブレーカーが落ちるわけではなく、安全性も兼ね備えているため漏電の危険性がある場合にそれを探査機が察知して、自動的にブレーカーが落ちるという仕組みも兼ね備えています。
ただ一般家庭でよくあるのは、やはり電気の使いすぎのケースが多いのではないでしょうか。
ブレーカーを落とさず自分の家に適性のアンペア数を設定したいのなら、各家庭で人数や部屋数を一つの目安にすると良いでしょう。人数が増えれば当然同時に電気を使う確率も増えるでしょうから、アンペア数を高く設定せざる得ません。ただ、同居人の生活リズムが全く異なるのであれば、低めの設定でも問題ないでしょう。
大まかな目安で言うなら1人暮らしなら10アンペア、2人暮らしなら10アンペアないし15アンペア、3人住まいなら20アンペアないし30アンペア程度が良いでしょう。
各部屋でエアコンを同時に使うなどのケースではかなりのアンペア数を消費するので、3人で20アンペアだときついケースがあります。しかし、アンペア数は最初は低めに設定しておいたほうが、電気代の節約を意識できますし、電気の無駄な浪費を防ぐことができます。ただ、最初のうちはすぐブレーカーが落ちたりしてちょっとイライラするかもしれませんがね・・・。
住んでいる地域によって電力会社の月額基本料金が異なりますので、あくまでも目安として参考にしてみてください。今回は東京電力を参考にご紹介していきます。
まず一人暮らしでスタンダードなものとなっている10アンペアは月額基本料金が280円です。その他は、
・15アンペア:421円
・20アンペア:561円
・30アンペア:842円
・40アンペア:1123円
・50アンペア:1404円
・60アンペア:1684円
となっています。
この料金は電気の使用量にかかわらず必ずかかってしまうお金です。例えば3人暮らしや4人暮らしが一番難しいところです。30アンペアにすべきか、あるいは40アンペアにすべきか、はたまた50アンペアにすべきか・・・。
仮に30アンペアと50アンペアでは1ヶ月の月額料金が562円も違うということになります。つまり1年で6744円の差が出ることに!この差はとても大きいですね。
まずはどのぐらいの電気の使用量になるかわからない場合は、アンペア数を少なく設定してみましょう。ちなみに、アンペアの変更はだいたいどの電力会社でもフリーダイヤルが設置されていて、無料で相談することができます。
そして実際にスタッフが配線状況をチェックしてアンペアの変更が可能であれば、無料でブレーカーを取り替えてくれるケースが多くなっています。ブレーカーは極端にアンペア数を変えない限りは無料で変更出来るケースが多いので、ご契約の電力会社に相談してみると良いでしょう。
電気の使いすぎでブレーカーが落ちるということは、各家電の消費する電力を知り、使い方を工夫することによってブレーカーの落ちる可能性を減らすことが出来るということです。消費電力の大きさは「W(ワット)」で表され、このワットという単位は、アンペア(A)とボルト(V)を掛けた数字となります。
主に消費電力の大きい家電は、
・ 冷蔵庫 150-600W
・ エアコン 300-3000W
・ 電子レンジ 1300W
・ ドライヤー 800-1200W
・ トースター 1000W
・ 掃除機 1200W
・ 電気カーペット 500-800W
・ アイロン 1200W
・ 電気ケトル 900-1300W
上記のワット数はあくまで目安となっており、メーカーや製品ごとに消費電力は異なっているため、ご自宅の家電を確認することをおすすめします。
家電には冷蔵庫のように常時使用するものと、電子レンジやドライヤーのように短時間に使用するものがあります。そのため、電子レンジとドライヤーを同時に使用するのを避けるなど、タイミングの工夫をすることによってブレーカーが落ちるのを防ぐことが出来そうですね。
以上、ブレーカーとアンペア数、そして基本料金に関する情報をお伝えしてきました。努力次第で年間6000円程度の節約になるので、是非実践してみてはいかがでしょうか。
2016/09/07