新宿副都心ビル群が間近に迫る夜景「東京オペラシティビル」
新宿区西新宿に「東京オペラシティ」という複合文化施設があります。
正式には「東京オペラシティ」とは、オペラやバレエ、現代舞踊、演劇のための国立劇場「新国立劇場」と、「東京オペラシティビル」両方を指します。
ちなみに、この2つは「ガレリア」という全長200メートルのガラス空間でつながっています。
「東京オペラシティビル」は、地上54階地下4階建て、234メートルの超高層ビルです。そのほとんどである7階から52階まではオフィススペースですが、あくまで「オペラシティ」らしく文化芸術活動に理解を示す企業だけを招致することで、日本の芸術文化活動の発展に貢献しています。
オフィスワーカーが気持ちよく働けるような環境づくりも「東京オペラシティ」ならでは。
2.7メートルという通常より高い天井、光や風を充分に取り入れる大きな窓。
先進のセキュリティシステム、自然光を取り入れたエレベーターホールなど、「こんな所で働きたい!」と憧れを持たせる、またクリエイティブなアイデアが浮かんで来そうなオフィスライフを演出します。
数多くのコンサートホール・ギャラリーは、日本の芸術活動の中心的存在
「新国立劇場」だけでなく、「東京オペラシティビル」内にも、立派なコンサートホールがいくつもあります。
3階に、まず二層のバルコニーを持つ収容人員1632名のコンサートホール、ここはパイプオルガンも備えています。
音響的に優れているシューボックスタイプのクラシック専用コンサートホールです。
同じく3階にフルオーケストラの練習にも対応できる二層吹抜けのリサイタルホール、ソロ・コンサートや室内楽の演奏に頻繁に利用されています。
電子メディア時代の複合芸術のイベントや展覧会を行なっているNTTインターコミュニケーション・センター(略称:ICC)、ここでは芸術と最新科学技術が融合した芸術作品に触れることができます。
「アートギャラリー」では、近現代美術の企画展が行なわれており、東京オペラシティ共同事業者でもある寺田小太郎氏の「寺田コレクション」、国内の若手作家を発掘紹介する「プロジェクトN」などを楽しむことができます。
最後に「近江楽堂」は礼拝堂をイメージしたリサイタルホール、主に声楽などのミニ・コンサートに使われます。
こんなにバラエティ豊かなコンサートホール、ギャラリーを備えたビルは日本でも「東京オペラシティビル」だけ。まさに日本の芸術活動の発展を牽引していく存在です。
新宿でトップクラスの夜景は「展望レストラン」で食事とともに
53階・54階には、展望レストランがあります。
アクセスは、2階オフィスロビーからエレベーターを使って直通。
新宿副都心のビル群を間近に見ることができることや、東京タワーやレインボーブリッジなどまで見えるのが、利点です。
しかしパブリックな展望スペースは充実していませんので、やはり展望レストランから食事を楽しみながらゆっくり眺めるのが正解です。
芸能人・著名人が多く訪れる高級焼肉店「叙々苑」や、新鮮な旬の食材を職人の技で丁寧に揚げる「新宿つな八」など、日常を忘れて贅沢な食事を楽しむのにぴったりなお店がたくさん。
個室があるお店も多いです。
「カフェ&バーCafe53」もありますので、食後のまったりした時間もおまかせ。
文化・芸術空間である「東京オペラシティビル」だけに、ビル内もこだわった内装でラグジュアリーな雰囲気が味わえます。
ドラマや映画の撮影にもしばしば使用されていますので、見たことがある風景もあるかもしれません。
展望台には結婚式場もあり、空の近い場所でのウェディングも素敵です。
一方、地下1階から地上2階までのレストランフロアでは、庶民的な価格帯のレストランも揃っています。
誰もが利用でき、みんなに愛される「東京オペラシティビル」は、文化・芸術の発信基地としての役割を担いながら、今後もどんどん進化していきそうです。