北の都を見下ろす夜景に感動「北海道JRタワー展望室 T38」
北海道JRタワーは、JR札幌駅南口直結の超高層ビルです。
2003年に開業しました。
JRグループの駅ビルは近年、1997年の京都駅、1999年の名古屋駅、2007年の東京駅、2011年の大阪駅、博多駅など、各地の大都市の駅で大規模開発が次々と着工されています。
この北海道JRタワーもその1つ、札幌駅の再開発の一環として建設されました。
JRタワーは、駅の東側のタワー棟、中央の「札幌ステラプレイス」というショッピングモール、西側の「大丸札幌店」の3つに分かれています。
展望室のある超高層ビルは、東側のタワー棟にあたります。高さ173メートル、地上38階立て、仙台市の「仙台トラストタワー」(高さ180メートル)に次ぐ、北関東以北で2番目の高さを誇っています。
四方八方まったく違った顔を見せる、北海道の絶景
東側のタワー棟は、地下1階から地上6階はショッピングモール「札幌ステラプレイス イースト」、7階から20階はオフィスエリア「JRタワーオフィスプラザさっぽろ」、22階から36階はホテル「JRタワーホテル日航札幌」となっており、最上階の38階に「JRタワー展望室 T38(タワー・スリーエイト)」があります。
展望室の高さは地上160メートル、北関東以北で一番の高さの展望室です。
北の都札幌を見下ろす絶景が楽しめます。
しかも360度どこでも好きな方角から見られるので、方角によってまったく違った表情の北海道を楽しめます。
北側には遠く小樽の町並み、東側には石狩川、夕張岳や芦別岳の雄大な自然、南側にはさっぽろテレビ塔、大歓楽街「すすきの」一帯、西側には円山、大倉山、三角山、手稲山などの山々と北海道大学のキャンパスが見えます。
北海道のいろいろな顔が一度に見渡せて、得した気分になります。
初めて北海道を訪れる人にはぜひ登っていただきたい展望台です。
景色を見て気になった場所へ、次の旅行で出かけてみるのもおすすめです。
晴れた日の昼間の眺望も最高ですが、夜は夜で夜景が楽しめます。
夜景が美しいのは、やはり南側の「すすきの」界隈の夜景です。
他のどの都市にも負けない魅力を秘めた都市「すすきの」は、歌舞伎町(東京都新宿区)や中洲(福岡県福岡市)と並ぶ日本三大歓楽街といわれます。
映画『探偵はBARにいる』で、ますます有名になりました。
開放感たっぷり「眺望トイレ」や、うれしいイベントもたくさん
この展望台の目玉は「眺望トイレ」。
男性用トイレが、大きな窓の前に設置してあるので、まるで景色に向かって用を足しているような感覚が味わえるのです。
この圧倒的な開放感は唯一無二のものです。
日本に展望台はたくさんありますが、このアイデアは北海道JRタワーだけ。
ユーモアたっぷりのうれしいサービスです。
毎月行なわれている「そらのコンサート」も、楽しいイベントです。
展望室入場料金のみで鑑賞できる、クラシックコンサートです。
開演は20時なので、美しい夜景と星空の元、美しい音色に酔ってみてはいかがでしょうか。
カップルでのデートはもちろん、ご家族連れにもぴったりなイベントです。
西側壁面には数種類の「アートワーク」が展示されています。
作者は札幌や北海道出身のアーティストばかり。地元愛にあふれたアート作品を堪能してみましょう。
展望室に流れている音楽にも、注目してみてください。
「惑星音階」という音楽が使われています。
これはそれぞれの惑星に、その位置や動きに合わせて固有の音程が割り当てられている音楽。なかなか想像がつきにくい音楽ですが、無限の宇宙の広がりを感じさせる音楽は癒し効果抜群です。
気に入った方はショップでCDも購入できます。
展望台散策につかれたら、カフェ「T’café」で一休み。
昼はカフェ、夜はバーになるので、ワインやカクテルも楽しめます。
夜景を見ながらカクテルなんて、とっても素敵な時間が過ごせそうです。
北海道旅行のロマンチックないい思い出になりそうですね。