知らなかった!エレベーターのボタンの工夫いろいろ
出典 http://www.orientaru.co.jp/
普段ごく当然のように私たちが利用している物の中にも、様々な工夫が凝らされていることがあります。
もちろん、エレベーターも例外ではありません。今回は、エレベーターのボタンの工夫いろいろについてご紹介したいと思います。
東芝エレベーター株式会社の「抗菌ボタン」と白内障の方への配慮
世界一綺麗好きな国民として世界でも知られている日本人ですが、何でも「抗菌」グッズがよく売れるのは、やはりそのことを裏付けているのかも知れません。
そんな綺麗好きな日本人の特性に着目して作られたエレベーターのボタンが、東芝エレベーター株式会社の「抗菌ボタン」です。
SIAA(抗菌製品技術協議会)からのお墨付きも得ているこちらのボタンは、無機抗菌剤がボタンの素材に練り込まれているため、ボタン表面の細菌の増殖を100分の1以下に抑えることができます。
また、東芝エレベーター株式会社のボタンの表示点灯色は、白内障の方にも見えやすいオレンジ色が採用されています。
東芝エレベーター株式会社のボタンは、ちょっとした物にも素晴らしい工夫が施されている、そんな良い例なのではないでしょうか。
三菱電機のエレベーターは思いやりに溢れるボタン
子供からお年寄りまで様々な方が利用するエレベーター。
だからこそ、全ての方が利用しやすい製品である必要性があります。
三菱電機のエレベーターは、車いすの方や視覚障害者の方への配慮がしっかりなされています。
特に車いすの方は全てのエレベーターに乗れる訳ではなく、車いすの方専用のボタンが付いていなければ、そのエレベーターには乗ることはできません。
そのため、三菱電機デザイン研究所による標準形エレベーターAXIEZは、車いすの方も含めた全ての方が利用できるように、乗り場呼び出しボタンやカゴ内の操作盤が低い位置に設置してあります。
また、視覚障害者の方にも分かりやすいように、乗り場呼び出しボタンを立体的にデザインし、手で触っただけで上下どちらに行くボタンであるのかを判断できるようにしています。
その他にも、ボタン操作や到着階を音声で知らせたり、ドアの開閉をゴングや音声で知らせるなど、視覚障害のある方でもエレベーターを安心して利用できる工夫がなされているのが特徴となっています。
こんな音声お知らせ機能のあるエレベーターなら、エレベーター内でスマホに夢中になっていたり、同僚と話し込んでいる間に降りる予定の階を通り過ぎてしまうことなどがなくなるのではないでしょうか。
日立のエレベーターのボタンはデザイン豊富
中国でのエレベーター事業拡大に意欲的な日立ですが、そのエレベーターのボタンのデザインの豊富さには目を見張るものがあります。
抗菌仕上げで汚れを拭き取りやすい形状のボタンから、お年寄りや弱視の方にも分かりやすい大きくてハイコントラストなボタン、大きさをが異なる開閉ボタンなど、エレベーターのボタンに分かりやすさとデザイン性を追及したものとなっています。
開閉ボタンの大きさが異なる点では、見た目的には少々アンバランスな印象を受けてしまいますが、開閉ボタンの押し間違いを防ぐのに効果を発揮します。
そうすることで、エレベーターに挟まれるなどの事故を未然に防ぐことに大きく貢献しています。
まとめ
各社ともに実に様々な工夫が施されていて、想像以上に奥が深いエレベーターのボタン。
あらゆる方が利用することを前提に作られているので、優秀なユニバーサルデザインのものが多くみられます。
これまでエレベーターを利用する際には、それほど意識せずにボタン操作をすることがほとんどだったのではないでしょうか。
しかし、エレベーターのボタンがどれだけ工夫を凝らされて作られているのかを知るなら、これからはじっくり観察したくなってしまうかも知れませんね。