夢がふくらむ!未来エレベーターコンテストとは?


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出典 https://storiesbywilliams.com/2013/08/23/space-elevators/

世間にはさまざまなコンテストやコンペがありますが、実は、エレベーターにもコンテストが存在します。未来のために、エレベーターの「あったらいいな」を形にする「未来エレベーターコンテスト」とは、どのようなコンテストなのでしょうか?

 

未来エレベーターコンテストとは?

未来エレベーターコンテストとは、東芝エレベーター株式会社が、2007年から毎年主催して行っているコンテストです。

毎年、その年ごとにテーマが設けられており、応募者はそのテーマに沿って、未来のエレベーターのアイデアを競い合います。

こちらのコンテストの応募者は、大学院から大学、専門学校生に在籍している学生が対象となっています。そのため、毎年のように機械工学科の学生や、建築学部や工学部などの学部の学生たちが、こぞって未来エレベーターコンテストに応募しています。

 

もっと人をワクワクさせる未来のエレベーターを!

これまで東芝エレベーター株式会社では、広報誌である「FUTURE DESIGN」の中で、これからさらに高齢化を迎える日本の未来を見据えた、より安全性を追及したエレベーターやエスカレーターを提案してきました。

しかしながら、どんなに素晴らしい機能を備えたエレベーターを提案しても、エレベーターが世界で初めて紹介された日に人々が感じた感動と衝撃は、いまや完全に消え去ってしまいました。

言い換えれば、私たちの日常生活にとって、エレベーターはもはやなくてはならない物、そこに存在して当然の物である、という認識が広まったことの証明とも言えるでしょう。

嬉しい反面、もっと暮らしを楽しくするために、エレベーターはどう貢献することができるのか、という課題が未来に立ちはだかることになりました。

そこで、柔軟で新しい発想に満ちた若者たちのアイデアを、コンテストという形で募集することになったのです。

 

才能の発掘?時代のニーズを先読みしたエレベーター

未来エレベーターコンテストには、奇想天外で奇抜なアイデアから、すぐにでも実用化ができそうなエレベーターまで、あらゆるエレベーターについてのアイデアが集まります。

集まった作品には、エレベーターをただの移動手段としてではなく、エレベーターに乗っている間も楽しめるように工夫したり、私たちの生活にプラスになるような設計が加えられていたりと、ワクワクさせられるアイデアがたくさんあります。

安全性と機能性はもちろん、エレベーターに生まれて初めて乗ったときのような、驚きと感動を再び感じられるようなエレベーターが、近い将来登場する可能性も高いのではないでしょうか。

 

毎日エレベーターに乗るのが楽しくなるアイデアとは?

未来エレベーターコンテストに過去に応募された作品の中には、展望台エレベーターをアートとして鑑賞できるように設計するアイデアや、ビルとビルの間を繋ぐ、まるで小型のヘリコプターのようなエレベーターのアイデアがありました。

中には、エレベーター自体に注目したものではなく、使われなくなった建物とエレベーターの再利用法について提案したものも存在しました。

未来エレベーターの、さらにその先の未来まで見据えたアイデアは、斬新で審査員をアッと驚かせるものとなりました。

イマジネーションを最大限に活用してひねり出された、未来エレベーターのアイデアたちが、私たちの前にリアルな形となって現れるのも、そう遠い未来ではないのかも知れません。

 

いかがでしたか?

建築家や大学教授たちの審査を受け、次々と新しい発想に満ちたエレベーターのアイデアが生み出されています。

学生たちの斬新な発想が楽しい、未来エレベーターコンテストは、私たちの未来をもっとドキドキさせてくれるエレベーターを誕生させるための布石となるでしょう。