お風呂の鏡のしつこい水垢は「酢」で撃退
出典 nakamichi-gr.com
みなさんこんにちは、ビルクリーニングのプロ水無瀬です。
住まいに必ずあるのは鏡で、身だしなみを整える洗面台、体を清潔にするためのお風呂、きれいになるための化粧台といろんなところに姿見のための鏡が設置されています。
ここで困りものなのがお風呂の鏡にだけ発生する水垢。
これが難敵でして、結構な金額がした磨きのための機械を使ったのにムラになってしまい、半日がかりで修正したこともあります。
こうした失敗もしてきましたが、だからこそ皆様のお掃除に役立つ技術を伝えることができるかと思います。
今回はご家庭でのお風呂の鏡の水垢の取り方をお伝えしたいと思います。
そもそもなぜ、お風呂の鏡だけ水垢がつくのか
洗剤をかけてもタワシでこすっても取れない、お風呂の鏡だけにつく白い汚れ、水垢。
これの正体が何かと申し上げますと、水の中に含まれている金属イオンです。
金属イオンと申しますと難しく感じますが、ミネラルウォーターって言葉がありますよね。
ミネラルって「鉱物」という意味でありまして、水の中にも金属分がわずかですが含まれています。
この金属分を含んでいる水が鏡にくっついて、そのまま水が蒸発してしまうと金属分だけ鏡の上に残りますので、水垢と呼ばれる金属分の汚れとなります。
これは硬い汚れですので普通に洗剤をかけたり、こすったりしてもなかなか取れない汚れなんです。
どうやって水垢を取ったらいいの?
金属はアルカリ性です。
アルカリ、酸と呼ぶとなんだか難しい気がしますが、アルカリ汚れは硬い汚れ、酸汚れは柔らかい汚れだと思っていただければいいです。
ちなみに私たちが出会う汚れの八割は水汚れか油汚れでして、これは柔らかい汚れ、酸性ですので、普通の洗剤である中性洗剤かアルカリ洗剤で落とせます。
それでは金属汚れ、アルカリ汚れである水垢はどうやって落とすかというと酸を使います。
酸というとおっかない感じがしますが、お料理で使う酢で落とせます。
酢は酢酸と呼ばれる酸の仲間ですので。
軽い水垢汚れであれば、刷毛かタオルで酢を鏡に塗ってしまってください。
酷い水垢汚れであれば、ペーパータオルを酢に浸してから鏡に貼り付けてもらえば大丈夫です。
貼り付けて半日ぐらいで金属汚れである水垢は分解されますので、きれいに取れているはずです。
それでも取れない場合は研磨剤を使用することになりますが、酢に浸したペーパータオルで相当取れるので、何回か繰り返してもらえればリスクを取らずにきれいにできると思います。
水垢をつけないためにはどうしたらいいの?
水垢の正体は水の中に含まれる金属イオンです。
ですので、お風呂掃除をして鏡を洗った後に水分を残さないようにタオルで拭き取ってもらえれば水垢はつきません。
蒸発する前に取り除いてしまえば、鏡にくっつくことはないわけですから。
これはお風呂掃除全体に言えることでして、お風呂を洗って掃除し終わったら、水分はできるだけ拭き取って取り除いてしまうのが水垢やカビなどを発生させないためのコツになります。
私たちは水がきれいだと思っていますが、実は水が一番汚れの原因になりやすいのです。
まとめ
お風呂の鏡の水垢の取り方について、注意したいポイント
- 水垢の正体は水の中に含まれる金属イオン。
水分が蒸発して金属イオンだけが残されることで水垢汚れになります。 - 金属汚れをやっつけるのは酸。ご家庭にあって安全な酸は酢酸である酢です。
酢でやっつけましょう。 - お風呂場を洗ったら、流しっぱなしにせず、鏡は特にきれいにタオルで拭き取りましょう。
水垢が出なくなります。
以上の3点となります。
水垢汚れは取りにくい汚れで、二十年ものの汚れとかになるとプロである私たちでも御客様に鏡の交換をお勧めする場合があります。
家庭でそこまで重度の汚れになることは考えにくいですが、放置しておくとやはり取りにくい汚れになってしまいますので、定期的にお掃除されることをお勧めいたします。