たこ足配線の埃の危険と掃除の方法
みなさんこんにちは、ビルクリーニングのプロ水無瀬です。
テレビ、冷蔵庫、レンジなど電化製品に囲まれて生活をしている私たちですが、たこ足配線とかされていないでしょうか。
電気とは私たちの生活に欠かせない便利なものである反面、火災や感電などの事故を引き起こす可能性がある怖いものでもあります。
私もビルに関わって仕事をしていますので電気設備を取り扱うこともあるのですが、電気が原因で火災になってしまったお客様の対応をしたことがありまして、説明にとても苦労をした覚えがあります。
少し気をつけるだけで事故リスクを大幅に減らすことができますので、ぜひ皆様にも実践していただきたいことをお伝えしたいと思います。
(1)電気の特性
電流、電圧と書くとなんだか難しい気がしますが、水の流れと同じです。
水流、水圧と書くと水の流れの速さなんだなー、水の流れの圧力なんだなー、ってわかりますよね。
電気も同じで、電流が電気の流れの速さで電圧が電気の流れの圧力みたいなものだと思ってください。
それで、この電気の流れなのですが抵抗がかかるとそこで熱を持ちます。
電気が流れにくくなる場所で発熱するということですが、これは御家庭でも簡単に起こります。
それがなにかというとたこ足配線なのです。
(2)たこ足配線の危険性
電気というのは水道との蛇口と同じで出口がないと流れません。
出口の数が多ければ、それだけ流れる電気の量は多くなるわけです。
たこ足配線をしてしまうとつながっている電化製品、つまり出口が多くなってしまうので流れる電気の量が多くなりすぎてしまいます。
たこ足配線は危険ですよ、危ないですよと電気屋さんが繰り返して言うのは、たこ足配線をすることによってコンセントの定格容量を超えてしまい、火事になる危険性が高まってしまうということからです。
家庭用のコンセントの定格容量は15アンペア(電流)で125ボルト(電圧)。
これを超えてしまうと発熱、発火してしまう危険性があります。
特にコンセントやテーブルタップの周りに埃があると大変危険です。
発熱したところに燃えやすい埃がある。
そこで発火してしまうと周りに燃え広がり、火事になってしまうというわけですね。
(3)たこ足配線の防止と埃の取り除き方
たこ足配線を防止するためには延長コードとタップを使用して適正な電気量を適正なコンセントから取ることです。
コンセントとコードは挿しっぱなしにしてしまうことが多いので、最初のうちにしっかり計画を立ててつなぐことが防災につながります。
溜まった埃の取り除き方ですが、乾いたタオルで埃を取り除きましょう。
濡れすぎたタオルは絶対に使わないでください。
感電してしまいます。
どうしても気になるという場合はよく絞ったタオルでコンセントのプラグ穴側以外を拭いてください。
電気は目に見えないので非常に怖いものなのです。
まとめ
- 電気は抵抗が大きいところ、流れにくくなる場所で熱を持ちます。
- 発熱した場所に埃があると火事になる場合があります。
- たこ足配線はやめましょう。コンセント周りは電気が流れているので濡れたタオルで拭かないようにしましょう。
毎年、火事で多くの方が命や財産を失っております。
その原因の一つとして電気関係の失火も含まれており、こうした火事を普段のお掃除で防ぐことができます。
掃除とはゴミを集めて捨てるだけではなく、なにげない日常生活の場所を点検する意味も含まれています。
お掃除のオバちゃんの報告があったために災害を防ぐことができた、という例はたくさんあります。
みなさまも常日頃のお掃除、防災の意味も含めてやってみませんか?