この冬実行したいオフィス、ビルの節電対策!-OA機器編-
オフィスビルの消費電力全体の中で暖房、照明、OA機器の3つが占める消費電力はなんと全体の82%にもなるそうです。そのため、節電対策には空調、照明、OA機器の使用方法を見直すことが効果的といえるでしょう。
この冬オフィス、ビルでの節電対策を考えている皆様に今回はOA機器の節電対策をご紹介します。
プリンター編
プリンターだけでなくOA機器全般に言えることですが、1年を通して使い続ける=電力を使用し続けるもののため、小さい点を工夫するだけでも年間を通してみると意外に大きな節電になるかもしれません。
プリンターは印刷時に大きな電力を消費します。特にオフィスで多く使われているレーザービーム方式のプリンターは印刷時におよそ1000Wの電力を消費する為、もっとも簡単で効果的な節電対策は不必要な印刷を減らすことです。印刷をする前に本当に必要なものかどうか確認をするとよいでしょう。とはいえ業務上必要な書類を減らすことは難しく、なかなか抑えることができないのが実情ではないでしょうか。
そこでプリンターが使用していない間の電力を減らすことに焦点をあててみましょう。最近ではほとんどのプリンターが使用していない間電力消費をほぼ0にするスリープ機能を搭載しているかと思います。メーカー各社によって差はありますが、スリープ機能を段階的に設定できたり、スリープ状態に移行するまでの時間を調節できたりするものが多く、各オフィスにあった設定を行うことで節電効果が期待できるかもしれません。
メーカーが各機器の節電機能についてホームページで説明をしていることが多いので一度調べてみるとよいでしょう。
パソコン編
プリンター同様1年中使い続けるもので、パソコンを一人一台使用しているケースが多いため管理も難しくなかなか節電をすることが難しい点ではないでしょうか。しかし、OA機器の中で台数が一番多いのはパソコンだというオフィスも多く、少し気をつけるだけでオフィスの電力使用量を大きく減らす可能性も秘めています。
まずは、パソコンの明るさを確認してみましょう。パソコンのモニターの明るさを調整できる機能はご存知の方が多いと思いますが、調整せず、明るさを100%のままにしているかたもいるのではないでしょうか?日本マイクロソフトと電力中央研究所の実験によると、明るさを100%から40%に下げるだけでデスクトップ型は20.8%、ノートパソコン型は25.3%の節電効果があったそうです。平均値のため個体差はありますが、オフィスのパソコンの明るさを落とすだけでこれだけの節電が見込めるのは効果的と言えるのではないのでしょうか。
また、パソコンの節電対策で最も重要なことは使用していない際の電力を減らすことです。席を離れるときについパソコンをつけっぱなしにしていませんか?マイクロソフト社の実験によると、1時間半の業務の中で40分離席がある場合に、離席時に必ずスリープモードを設定するとおよそ50%の節電効果が見込めるという結果が出ています。しかし、ついつい忘れてしまうときもあるかと思います。そういった時のために、例えば5分間放置でディスプレイを消し、15分間放置で自動的にスリープモードへ移行するというような設定をしておくことも有効でしょう。
電力の見える化
節電対策の助けとなるようなシステムの導入をすることも効果的な解決策の一つです。節電をしていてもその効果はなかなか見えづらく、月々の使用量をみてもどの節電対策が効果的だったのか把握しづらいものです。
そこで、「電力の見える化」をしてくれるシステムの導入はいかがでしょうか。このようなシステムは多く販売されていて、電力の使用量が日別、時間別にわかりやすいグラフで表示されます。時系列だけでなく機器、部屋、部署ごとなどに分類して表示してくれるものも多いため、例えば会議室の照明の切り忘れが多い、金曜日帰社時の電源切り忘れが多く週末に無駄な電力を消費しているなどを把握することができます。
「電力の見える化」システムで節電の効果を実感しながら節電対策を進めてみることもよいかもしれません。中には空調や照明を自動で制御してくれるシステムもあるため、目的に合わせて検討を進めてみてください。
まとめ
- 印刷をする前に印刷が必要かどうか確認する
- スリープ機能など備え付きの節電機能を活用する
- パソコンのモニターの明るさを低く設定する
- パソコンは席を立つ際にスリープモードに設定する
- 電力の見える化システムを活用する
以上いかがでしたでしょうか。この情報が皆様の節電に役立てば幸いです。
ご紹介した方法以外に電力プランの見直しをすることも有効な節電対策です。
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